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普段の生活の中で大きな病気まではいかないけどちょっとした体調不良というのは感じたことがありませんか?
多少の体の不調なので病院に行くまでもないのですが、とはいえ万全じゃないと気分的にもスッキリできません。
「元々、あまり体は丈夫な方ではないから」「このような状態はよくある事なので」「年齢の都合もあるかもしれない」と諦めていませんか?
もしかしたらその体の不調は自律神経が関係しているかもしれませんし、改善できるかもしれません。
よく自律神経という言葉自体は聞くのですが、私たちにとってどのような関係があるのか、まずはそこから見てみましょう。
そもそも自律神経とは?
自律神経というのは私たちが日中、活動していたり夜、体を休めるために寝ている時にも活動している神経になります。
自律神経が調整してくれているおかげで適したタイミングに活動することが出来、食事をした際にも消化器系の内臓が働いてくれるといった日常の活動に関する働きのサポートをしてくれています。
自律神経として覚えておきたい神経は2つ、交感神経と副交感神経です。
朝、起きて日中体を動かして活動している際には交感神経が優位になっている状態です。
一方、夜になって就寝して体を休める際に優位になるのが副交感神経になります。
通常は交感神経と副交感神経がバランスをとっている状態なのですが、何らかの原因がかかる事によって自律神経のバランスが乱れるようになり、ちょっとした体の不調を感じるようになるのです。
自律神経が起こる主な原因は?
なぜ自律神経の乱れが起きてしまうのか考えられる原因がいくつかあります。
それでは原因を見ていきましょう。
不規則な生活習慣
いつも生活パターンは決まっていますか?
理想的な生活は大体、朝、決まった時間に起きて活動をし、夜、夜更かしをせずに決まった時間に寝るといったパターンです。
ところが、このパターンが決まっておらず起きる時間や寝る時間が日によって違いがある、場合によっては夜更かししたり徹夜してしまう事もあるといったばらつきのある生活だと自律神経が乱れやすくなってしまいます。
また、生活パターンがある程度決まっていたりしても夜に仕事や活動をしている昼夜逆転生活の人や、食べたり食べなかったりといった食事のタイミングが規則的ではないという人も同様に自律神経が乱れやすいです。
ストレスをためてしまう人
仕事が普段から忙しい、人間関係での悩みがある、仕事上での悩みがある、このような状況で精神的に負担に感じている事をため込んだりしていませんか?
このような精神面でのストレスだけではなく、事故やケガなどの治療中、リハビリ中の際には痛みを伴い苦痛な状態が続き、ストレスになる事もあります。
他にも周辺の騒音、季節の変化に伴う気温の寒暖差といった環境面での違和感が原因で自分でも知らないうちにストレスがたまるという事があるのです。
ストレスを解消できずにため込んだり、一時的でも強い状態のストレスがかかると自律神経のバランスが乱れてしまう事があります。
更年期障害
女性の場合、更年期障害にも注意しておきたいです。
更年期を迎えると女性ホルモンの分泌量が急激に減るようになってしまいます。
その影響で自律神経のバランスの乱れが起こるようになるのです。
更年期の症状を感じるようになったら自律神経のバランスも崩れているかもしれません。
自律神経が乱れるとどういう症状が現れるの?
自律神経が乱れるようになると様々な症状が出るようになります。
主に見られるのは交感神経が優位になるので体では緊張状態が続くことになります。
症状には個人差がありますが、1つだけの症状ではなく、いくつも複数の症状を実感するようになったり、体調の不調を感じて病院に行き、詳しく検査をしてみたとしても結果、特に問題なかったという場合が多いです。
自律神経の乱れによる出てくる症状をご紹介していきます。
倦怠感
日中、なんとなくだるい、やる気が起きない、気がついたらつらくて横になっている、起床時にすぐ起きることが出来ない、朝起きても疲れが取れていないと感じるといったなんとなくだるい、疲れたといった感覚が続きます。
ちゃんと寝れていない
活動時に優位になる交感神経の都合で体自体が熟睡モードに入れずにあまり眠れなくなります。
ちょっとした事で起きるようになるといった症状が出てきます。
動悸がする
これも交感神経が優位になってバランスが取れていない時に起きる症状ですが、特に運動しているわけではないのに胸が苦しいと感じたり動悸を実感する事があります。
他の人より暑がる
以前はこのぐらいの温度では問題なかったのにという環境でも暑いと感じるようになり、汗をかくようになります。
また、汗の量自体も増えてきます。
この症状は特に運動しているわけでもないのに起きる事が多いです。
体の体温調整が出来ていない
まだそれほど寒くないという時期でも体の冷えを感じるようになったり、体の部分的にほてりを感じるようになる事もあります。
立ちくらみをするようになった
自律神経が乱れる事で血圧のコントロールがうまくできなくなるため、立ち上がった際に立ちくらみをするようになる事もあります。
目の不調
自律神経の乱れが原因でドライアイ気味の症状が出る人もいます。
また目が疲れやすくなったりまぶたがピクピクと痙攣する場合もあります。
痛みへの影響
腰痛、膝痛などといった体の痛みに関しても自律神経が乱れていると治りにくいため、すぐに改善する事がなく、慢性化していく傾向があります。
体重の変化
これは個人差によるのですが、太ってしまう人、また逆に食欲がなくなり痩せてしまう人など、体重面での変化が出る人も一部いらっしゃいます。
血行不良による体調不良
自律神経のバランスが乱れていると血行が悪くなります。
そのため、肩こりや頭痛なども起きやすいです。
日によって体調が違う
自律神経の乱れがある人は気温の変化や天候といった気象条件の違いによって体調やこれまでご紹介してきた症状の程度に変化が出る事があります。
この中でいくつか当てはまる事はありましたでしょうか。
それほど当てはまらなかったとしても気になる不調や症状があった場合はまず医師の診察や必要な検査を受けるようにしましょう。
自律神経の乱れにより起こる疾患
自律神経の乱れによっておこる症状をご紹介してきましたが、中には自律神経が原因による疾患を患うケースもあります。
自律神経失調症
個人差があるので人によって違いがありますが、自律神経が乱れる事によって不眠、倦怠感、動悸、たちくらみ、ほてりや冷え、汗、吐き気、頭痛、肩こり、手足のしびれ、などの症状があり、検査などをしてみても他に疾患などがなかった場合、自律神経失調症と診断される事があります。
パニック障害
交感神経が過剰に活発になっている時に発症する可能性があります。
過呼吸症状、震えや動悸、発汗、めまい、息苦しい、といった症状が出るようになります。
神経性胃炎
ストレスなどが原因で自律神経のバランスをとれなくなると胃酸の分泌量が増える傾向にあります。
そのため、胸やけやもたれ、胃痛といった胃部の不快感を感じるようになります。
過敏性腸症候群
自律神経のバランスが取れなくなる事で腸の働きにも影響が及んできます。
いきなり腸のぜん動運動が活発になったり、その逆が起きたりという活動から突然下痢をしたり、便秘になったりといった症状を繰り返すようになります。
自律神経の乱れが起こった時の対処方法
自律神経の乱れは知らないうちに起こり、先ほどご紹介したような体の不調が出るようになってしまいます。
また、自覚がありながらもそのまま放置してしまう人もいるようですが、長期にわたって自律神経の乱れが続くとうつ病へのリスクも高くなるので気がついたら早めに改善するような対策をとるようにしましょう。
「もしかして自律神経の乱れが起こっているかも?」と思った際に、どのような対処法が必要になるのでしょうか。
規則正しい生活を送るようにする
人間の体は朝起きて日の光を浴びる、食事をするという行動で交感神経が優位になり、その16時間後には体を休ませるための副交感神経が優位になっていくといった特徴があります。
そこでこの特徴を生かして生活していくようにします。
例えば朝、7時に起き、食事前に軽くウォーキングなどをして日の光を浴びてから朝食を摂る、もしくはお仕事をされている人であれば朝食を食べてから出勤する際に日光を浴びる事が出来ます。
そうすると、その16時間後、夜23時には副交感神経が優位に立つのでこの時間に就寝、といった生活パターンを続けていく事で段々と自律神経の乱れを改善する事が出来るのです。
これはキャビンアテンダントなどが時差のある海外に行った際にも時差ぼけ対策として利用している方法なのでおすすめです。
ポイントは朝、起きてから日光を浴びる、朝食を摂る事です。
この方法で交感神経、副交感神経の働きに合わせた生活を送るようにしましょう。
呼吸を意識する
自律神経が乱れている時には多くの場合、交感神経が優位になっている事が多いので、緊張しているため呼吸する際も息を吸う量が多くなり、浅く呼吸している傾向があります。
そこで呼吸する方法や意識を変えてみましょう。
副交感神経が優位な場合、息を吐く量が多くなり、深く呼吸するようになってきます。
自律神経が乱れているかもしれないと思ったらまず呼吸を深く、そしてゆっくりとするように意識してみて下さい。
生活習慣の改善と合わせて行うのがおすすめです。
ストレスに対応できるようになる
ストレスはため込めばため込むほど自律神経の乱れにつながっていきます。
考え的に厳しい人ほどストレスを感じやすいので少し考え方を柔軟にしてみましょう。
あまり細かく決めつけない、何をしなくてはいけないなど厳格に考えない、嫌な事があっても深く考えないようにするといった具合に少し楽な方向で考えたりするようにしてみるとストレスのかかる程度に違いが出てきます。
自分の好きな事をする
お風呂でゆったりとくつろぐ、読書をする、モノづくりに力を入れる、好きなハーブティーを飲むといった具合に自分で「好きだ」と思う事を出来る範囲で実践してみて下さい。
これもストレスのかかり具合の程度に違いが出てきます。
運動をしてみる
運動する習慣を取り入れると運動後の気分もスッキリしますし、生活パターンも作りやすくなります。
ウォーキング程度の軽い運動は取り入れやすいです。
休息時間はとるように
仕事などで忙しいとなかなか難しいのですが、お仕事をしている人の場合、「仕事の後、飲みに行くよりも睡眠を選ぶ」という選択肢だけでもかなり体調面に違いが出てきます。
これらの方法は特にお金もかかりませんし実践もしやすいです。
まずは出来る範囲から試してみて下さい。
自律神経の乱れに効果的な栄養素について
この体調の悪さはもしかして自律神経が乱れているのかもしれない。
もしそう思ったようであれば生活習慣などの改善も実行してみますが、人間の体の健康面は食べ物も重要なポイントを占めていますので、自律神経の乱れに有効な栄養素をご紹介していきます。
食事の献立を決める際の参考にしてみて下さい。
ビタミンA
ビタミンAはストレスから体を守る役割のあるコルチゾールという副腎で生成されるホルモンを作るのに必要な栄養素になります。
ビタミンAは緑黄色野菜やレバー、乳製品、卵などに多く含まれます。
レバーや卵などの動物性ビタミンAは摂取しすぎると過剰症の心配が出てきますので、緑黄色野菜から摂取できるベータカロテンでの摂取がおすすめです。
ビタミンB群
ビタミンB1とB6は不足するとイライラしやすくなるのと、パントテン酸(B5)は抗ストレスビタミンといわれているので意識して摂取するようにしましょう。
ビタミンB1は豚肉やレバー、大豆製品、卵黄などに。
ビタミンB6は青魚や卵黄、小松菜、にんにく、卵黄、肉類(牛、豚、鶏)などに。
パントテン酸はレバーや卵、納豆、鶏肉、魚卵などに多く含まれます。
ビタミンC
ビタミンCもビタミンAと同様にコルチゾールというストレスから体を守ろうとする副腎皮質ホルモンの合成に必要となります。
パセリやイチゴ、ホウレン草やブロッコリーなど野菜や果物を多めに摂取するようにしてみて下さい。
ビタミンE
Eも同様にコルチゾールの生成に必要なビタミンです。
ビタミンEはナッツ類、豆類、魚卵などに多く含まれています。
カルシウム
神経の興奮を抑える役割があり、カルシウムが不足するとイライラしやすくなります。
筋肉が安定して働くのにも必要なので心臓の働きにも関係してきます。
海藻類や豆製品を摂取すると効率が良いです。
マグネシウム
マグネシウムは神経を安定させる働きがあるので不足するとイライラしやすくなります。
他にもカルシウムやビタミンB群の代謝にも必要です。
お酒を飲む人は不足しやすいので気を付けて下さい。
豆類やバナナ、海藻類、ナッツ類、ホウレン草などに含まれています。
亜鉛
脳の神経伝達物質を作る際に必要な栄養素です。
不足するようになると不安感が出るようになったりイライラするようになる傾向があります。
レバーや牡蠣などの貝類、豆腐や納豆などの大豆加工品などに含まれています。
自律神経のバランスを保ったり、ストレスに有効な栄養素をご紹介しましたが、なかなか忙しくて栄養バランスにまで気を使う事が出来ない!という人も多くいると思います。
そんな時にはサプリメントも一緒に活用する事で上手に栄養バランスをとる事が出来るようになります。
自律神経の乱れには『にんにく玉』がオススメ
にんにく玉はニンニクと卵黄油をじっくりと36時間煮詰めて作られています。
ビタミンB1が豊富な卵黄と、ビタミンB1を効率よく活性化させたり効果を持続させるアリシンを豊富に含んだにんにくの組み合わせのサプリメントになります。
他にも発売されているにんにく卵黄に比べるとにおいが少ないので飲みやすくなっています。
「自律神経ににんにく?」と思う方も多いかもしれませんが、にんにくには先に紹介した自律神経の乱れに効果的な栄養素が活性化された形で豊富に含まれています。しかも、あのにんにくの匂いの元であるアリシンとビタミンB群を一緒に摂ると吸収率が100%になります。
通常では吸収されにくいビタミンB群を効率よく吸収できるため、にんにく玉は自律神経の乱れ・めまい・不眠症・パニック障害などに効果が期待できるのです。
やっぱり健康なのが一番ですよね。
ニンニク玉は飲んでもにおいが気にならない部分が気に入っているのでこれなら続けられます。
ビタミンB群は水溶性で持続効果が期待できないのですが、ニンニクを組み合わせる事でビタミンB1の持続時間が長く活用する事が出来るサプリなのでお試し下さい。
↓にんにく玉の詳細をまとめたこちらの記事もチェック!
まとめ
いかがでしたか?自律神経が乱れると表れる症状にいくつも当てはまってしまった方もいるのではないでしょうか?
現代社会はストレスが多いですし、生活も不規則になりやすいため、自律神経が乱れてしまっている方が実は多いのかもしれません。
「もしかしたら自律神経が乱れているかも……」という方は、サプリで栄養を補ったり、ちょっとだけ睡眠時間を増やしてみたり、できることから改善するようにしてみてください。